トラウマセラピー専門の山口です。
愛着とソマティックの第一人者である
海外のセラピストのデモを観ました。
オンライン上で。めっちゃ便利な時代。
それが結構よかったんです。
まず、クライアントに、今ここで、リソースになるものを設定する。
リアルな人に斜め前に座ってもらったり、
そこにはいない、クライアントのペットや友人を隣に座ってもらう。
クッションがその友人の代わりにおかれる。
安全な環境を作る、ということ。
それを感じてもらう。ゆっくり。そうすることで表情が緩んでくる。
要するに、クライアントに何が必要かを提案してもらう。
そして、その安全や安心を感じてると必然と嫌な感覚が出てくる。
この「必然」というのが大事。身体レベルで。
それに向き合っていく。 そのいやな感覚を味わいすぎない。
少しプロセスがすすむと、すぐにその設定した、
安全な環境に意識を向けてもらう。
そのいやな感覚は過去の傷つき体験から来ているのだが、
そのクライアントは「この時の嫌な感覚」だった、
と特定はできなかった。
もちろん、それでも大丈夫。
そのいやな感覚さえ解放できれば、
コンテンツ(トラウマ)を知る必要はない。
というか、知らないほうがいいときもある。
嫌な感覚といい感覚をいったりきたりしていくと、
(自然なながれで) プロセスがどんどん進んでいきました。
恐怖感や無力感も出てきたり。 書き出すときりがないのですが、、、
今回お伝えしたかったことは、
まず安全な環境をまず設定すること。
そして、そこから出てくる嫌な感覚を、
安全も時々感じながら、プロセスがすすむということ。
その環境設定に、セラピストの姿勢なども入ってきます。
座る位置を変えたり、距離を取ったり、
クライアントに提案して頂く。
アイコンタクトをどれくらいするのか?
クライアントの「ペース」に合わせる。
呼吸であったり、姿勢であったり、
支援者のあなたに質問です。
「あなたはクライアントの安全をどのように設定していますか?」
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次は、「トラウマを乗り越えるのに1番大事なことは?」
それは、人それぞれ違う。
それ、答えになっていない!と言われそうですが、、、
確かに、人それぞれリソースになりえるものが違う。
犬であったり、食事であったり、
ひととの関わりであったり、ちょっと深めると、、、
その、犬は、何をもたらしてくれるのか?
食事は、何をもたらしてくれるのか?
ひととの関わりは、何をもたらしてくれる?それは、
安全感、安心感。
トラウマの研究者Van Der Kork (スぺルあってるかな?)は言う、
「トラウマ症状とは、安全を感じれないこと。」
だから、クライアントに聞く、
「あなたにとって、安全、安心をもたらしてくれるものはなんですか?」
私もそんなセッションをのんびりやっていってます。
急ぎすぎないように。
トラウマどうのこうのはあつかわなくても、
安心や安全やってると自然に、その裏にある、
傷つきやトラウマが少しずつ出てきます。
そんな、進め方がいいのではないでしょうか?
最初はそんなこと全然分りませんでした。
カナダの大学院では教えてくれなかった。
そんなレベルなのでしょう。
やはり、しっかりとした教育は大事だなって思います。
知っているか、知らないかの違い。
失敗しながら、微細なところは学んでいくのは大事。
でもわざわざ、分り切っていることで失敗する必要はないですよね。
クライアントに失礼ですし。
あなたのクライアントは安全を感じていますか?
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
では、次回まであなたの心とからだをお大事に。
山口修喜
トラウマセラピスト
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